波濤の彼方
*深夜の街を抜け出して
たどり着いた漆黒の岸辺
荒れる波が胸を打つように
孤独な音を響かせる*
*遠く見える海の向こうに
安らぎはあるのかと問いかける
うねる波は答えずに
ただ砕け散るだけ*
*この荒波に僕は立ち尽くし
心の葛藤を洗い流すように
夜明けを待たず進むのさ
何度倒れても*
*冷たい風が頬を刺すけど
瞳は負けじと海を見据える
「逃げるな」と叫ぶ声に
揺れる自分が、そこにいる*
*孤独が染み込む黒い波間で
誰もが自分と向き合う夜
答えのない問いを抱え
また次の波を迎える*
*この荒波にひとり立ち、
心の迷いを流し去るように
夜明けを待たず進むのさ
何度倒れても
*
*果てなき旅の終わりはない
ただ波が去るまで立ち向かう
その向こうに見つけたらいい
本当の安らぎを*